大石祐子




大石祐子 Ohishi Yuko
1972
1996
2000〜2004

2005

現在


2006

2007,2008
2009
2007,2008,

2009
川崎市に生まれる
東京大学工学部都市工学科環境衛生コース卒業
石川県挽物轆轤技術研修所おいて川北良造先生をはじめとする講師陣に木工轆轤及び漆塗りを学ぶ.その間、水上隆氏に師事
群馬県安中市にて夫 任 性珍と工房 世二(せい)開設
群馬周辺・東京等で展示会中心に活動。


任性珍 大石祐子 木漆工藝展
[前橋 ノイエス朝日]
木と漆の器展
[軽井沢雨宮邸 ギャラリー蔵]
任性珍 大石祐子 木と漆の器展
[東京 高輪台ギャラリー]
任性珍 大石祐子 木と漆の器展
[前橋 ギャライーアイズ]

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木の器作り
私は器が好きで、木も好きです。そして何かを作ることも好きです。
それでこうして木の器づくりをしています。
何より木の器を使うことが好きなので、まず自分が欲しいモノを作っています。

世の中たくさん器はありますが、木の器で漆を塗ってあると“漆器”とくくられて、塗り方にかかわらずかなり形まで“漆器”となって、今の洋風の生活の中にはあまりなじまないモノが多いと感じています。
今まで”漆器”づくりは男性が中心で、一番使う立場の女性がほとんどいませんでした。そんなことも生活が変わっても“漆器”が昔からあまり変わっていないことに影響しているのではないでしょうか。
今の生活になじみやすく、使いやすいそんな器を作っていきたいと思っています。

私は”漆器”ではなく木の器に漆を塗っていると思っています。木のぬくもりとやさしさを残しながら、木目を生かし器として使えるように、漆を拭き漆という塗り方で塗っています。

なぜ漆を塗るかっていうとそれは水洗いして使えるように、そして木の良さを引き出してくれるから、そして何より安全な塗料だからということです。

今は子供が小さくてなかなか造りたいもののすべては作れませんが、生活の中で感じたことを形にし、自分の使いたい器、子供や体の不自由な方の器、器以外のモノなども少しずつ作っていきたいと思っております。 (木の器は軽くて、陶磁器に比べて割れにくいこともあり小さい子供や体の不自由な方も使いやすい器だと思います。)

轆轤ROKUROとの出会い
大学の卒業研究のフィールドワークで滋賀県を訪れた時、長浜で木工ろくろのモノと出会う。
とてもきれいな木の茶筒や茶入。
わあーっ、いいな! と心ときめき、工房を訪ねる。(片山木工所)
突然訪ねて入ったにもかかわらず、とても親切にいろいろお話をしてくださる。
そこで石川の山中がこのろくろが盛んで腕のいい人たちがたくさんいるという話を聞く。
そして修行には5年はかかると聞き、就職も決まっていたのでまずは心に”ロクロ”という言葉を置いておきました。

その後、就職しましたが、いつも心の中には轆轤ROKUROがあり、出張で北海道に行ったときは置戸クラフトまで見に行ったり。1999年石川の山中に木工轆轤の研修所があることを知り、思い切って轆轤の道に入りました。

ちなみに卒業研究のテーマは「平地林について」でした。木が好きだったのです。